桜降る代に月の影

ふるよにのアレコレ

【ふるよにメガミ考察】ウツロのあれこれ Part.2【桜降る代に決闘を】

こんにちは、テトまるです。

この記事は先日上げたウツロの解説記事の続きになります。前の記事を読んでない方はそちらから読んでいただけるとスムーズかと思います。

先日って書いてますけど半年前ですね。ウケる。

 

furuyoni-blog.hatenablog.jp

 

さて、前回ウツロには主要な勝ち筋が3つほどあり、それぞれに合わせてデッキを構築していくのが大事だという話をしました。その勝ち筋は以下の3つです。

 

1.灰滅

2.灰塵円月

3.虚偽+相方の攻撃札

 

前回の記事では1.の灰滅を軸としたデッキについて解説したので、本記事では2.の灰塵円月デッキと3.の虚偽を利用したデッキについてお話ししていきます。

 

【円月デッキ概要】

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さて、円月は間合い6-7の2/2という攻撃札です。このままだと鋼糸や飛苦無のほぼ劣化ですが、それらのカードには無い圧倒的な強みを円月は持っています。それが灰塵(ダスト12以上)で-/2になるという常時効果です。

円月デッキはこの効果を利用し、灰塵円月を相手のライフに1回、ないしは2回当てて勝利することを目標とするデッキです。

灰滅デッキとの違いは、ダスト条件の緩さとデッキ構築の幅広さです。当然ですが、ダスト+自フレアで結晶が24個も必要な灰滅と比べて、円月は灰塵さえ達成すれば-/2になってくれるのでより簡単です。それに伴って、重圧、刈り取り、場合によっては魔食などの灰滅デッキには必須だったカードが必ずしも必要ではなくなり、構築に幅を持たせることができます。

これだけ聞くとじゃあ一生円月擦ればええやん、と思うかもしれませんが、実はそうでもありません。

まず、円月には灰滅と比べて対応可能であるというデメリットがあります。黒き波動と一緒に打てば対応できないという意見もありますが、ハンドに波動円月+多くの場合影の翅が必要になるので、リーサル時の要求札が増えるのは想像以上に厳しいです。

また、円月は初巡行きがけに振ってから終盤リーサルで打つまで、ほぼ役立たずのカードになります。基本動作にできるならまだ良いですが、中盤に変なタイミングで円月がハンドに来ると、いざ必要な時のためにハンドに抱えざるを得なくなり、手札の中で毒カードになりがちです。

このように、円月は中盤以降最後リーサルで振るまで、鋼糸のほぼ劣化である飛苦無のさらに劣化という悲しいカードなので、なにも考えずにダストを増やしていれば良い灰滅と比べてプレイングがかなりシビアになってきます。

これはウツロに限った話ではありませんが、リーサル手段がハンドに依存するか切り札に常に存在するかというのは、リーサルの安定感に直結します。特に円月はそれが顕著で、トップで円月を引けば勝ちだが引けなければ負けみたいな試合は経験上非常に多いです。

なので、ダストを出しやすい相手なら灰滅を狙っていくのが基本的には無難です。灰滅よりも円月を優先するパターンは、ダストが出づらくて灰滅に期待できない場合、相手の焦点間合いが後ろでアグロよりな試合展開になる場合、切札に魔食を採用する枠がない場合などです。

 

さて、それでは次に円月デッキの構築について解説していきます。

先述した通り、円月デッキは灰滅デッキに比べてデッキの自由度がかなり高いです。求められることは、➀リーサル時にダストを12個出せること、②相手を円月圏内に押し込められること、③最後に円月を打つ間合いまで下がれること、です。

これらが達成できるならどんなデッキでも問題ないといえば問題ないですが、それだとあまりに投げやりすぎるので、僕がよくやる構成を書いておきます。

まず、円月はリーサル手段なので採用。そして③を達成するために、影の翅もほぼマストで採用。

そして、②を少しでも楽にするために、重圧と黒き波動を一緒に入れることは多いです。これはどういうことかというと、先行3ターン目、あるいは後攻2ターン目に、波動と円月と重圧を同時に振ることでライフが取れるケースが一定あるからです。

相手のオーラが3以下でないとだめじゃないかと思うかもしれませんが、オーラ4とかでも重圧、波動と振った後に円月を振るとライフ受けしてくれることはまあまああります。

 

これはちょっとした小ネタですが、今回のようにライフをとりたいときは重圧→黒き波動→円月という順番で振るとよいです。これは、重圧、黒き波動という反射的にオーラで受けてしまいがちな攻撃を先に振ることで、円月がライフ受けされやすくなるためです。

逆に、灰滅構築などでとにかくダストを出したい場合は、黒き波動→円月→重圧と振った方が重圧がフレアかライフに通りやすくていいかなと思います。

こういうテクニックは他のメガミでも応用できます。

例えば、手札に雅打ちと一閃があり、相手のオーラが5の時。相手のリソースを削りたいなら雅打ちから打てば、雅打ちをオーラ受けされたときに一閃もオーラ受けさせられて良いですよね。

逆にこの雅打ちでライフがとりたい場合は一閃から振れば、一閃をオーラ受けしたあと、相手は雅打ちをライフで受けたくなります。細かいですがこの辺でも違ってくるので攻撃札を振る時は意識してみてください。

 

話がそれましたが、そういうわけで円月影の翅はほぼ確定。重圧と黒き波動も採用多めです。これら以外の通常札は、基本的に相方の強い攻撃札を持ってくることが多いですね。逆に刈り取りはライフをとる性能が低いので採用しないことが多いです。

とはいえ、円月デッキの良いところはデッキの自由度が高いところなので、あまり捕らわれすぎず、相手に合わせて柔軟にデッキを組むのがよいと思います。

切り札に関しても同様です。基本的には相方の切り札も含めて、刺さりがよいものから選んでいきます。

ウツロの切り札で行くと、虚偽はかなり採用率が高いです。攻めにも守りにも使える万能切り札です。

魔食も結構採用します。必須ではありませんが、魔食を採用することで、灰塵円月を2回打てる可能性が出る、灰塵重圧が打てることがある、単純にテンポ的に強いなどの効果が期待できます。

終末は円月軸ではほとんど採用しません。灰滅も両立は厳しいことが多いのであまり採用しないでしょう。

あとは相方の攻撃切り札や対応切り札などが多いですが、このへんは相手と相方次第なので臨機応変に選んでいただければ。

注意してほしいのは、どんな切り札構成にするにしろ、円月を打つ際、能動的にダストを12個うめるようにはしておきましょう。極端な例ですが、神代枝、虚偽、熊介みたいな構成だと、能動的に生めるダストは虚偽の3つだけになり、全然ダストが足りなくなります。

灰滅よりは簡単というだけで、ダスト12個はまあまあ大変なので、できるだけダストを生めるような構成にはしておきましょう。手っ取り早いのは魔食を積むことなので、迷ったら積んでおいて問題はないです。単純に強いですし。

 

それでは、円月を入れる場合のサンプルデッキを紹介します。

円月と相性の良いメガミといわれると難しいですが、相手のライフを円月圏内に入れるまでが結構大変なので、それができるように通常札の火力が高く安定してライフが取れるようなメガミがいいですね。

ダストの生成はウツロに任せておいても何とかなります。それと、適性間合いが後ろのメガミは円月が振りやすいという点で単純に相性がいいです。

今回紹介するのは戦鎌です。

 

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通常札

確定枠 円月/影の翅/手裏剣/鋼糸

準確定枠 忍歩or誘導

残り枠 黒き波動/重圧/不意打ちor遺灰樹 から2枚

当然ですが手裏剣と鋼糸は採用です。また、設置から打つように忍歩か誘導どちらかは採用しましょう。基本的には忍歩が多いかなと思いますが、対応誘導が刺さる対面や、忍歩鋼糸が当たりにくい相手などは誘導にすることも全然あります。

残り枠は刺さるカードを選んでいきましょう。基本的には上に挙げた4枚のなかから2枚選ぶ形になると思います。次点で影の壁や刈り取りなどは入れることもありますが、やや優先度は低いかなと。

全力札を入れる場合の選択ですが、不意打ちが刺さりそうなら不意打ちでそれ以外なら遺灰樹でいいと思います。そらそうやろって感じですが、イメージ的には刺さる相手にはめちゃくちゃ刺さる不意打ちと、安定感の遺灰樹って感じですね。

特に、昨今環境にのさばっている仮面は忍歩鋼糸を空想でよけられますが、カードがほとんど表になるので不意打ちがめちゃくちゃ刺さります。そこで誘導不意打ちがライフに当たったりするとあとは円月で終わりなので超簡単に勝てますね。

そんな感じで相手に合わせて臨機応変に通常札は選択してください。ただ間違っても生体活性と分身の術は採用しないでください。負けます。

 

切り札

魔食/虚偽/鳶影or神代枝

戦はダスト出す性能が低いので、魔食は採用しましょう。それと最強付与札の虚偽もほぼほぼ採用することが多いです。

鳶影と神代枝の選択ですが、基本的には鳶影を強くお勧めします。

鳶影は円月デッキととてつもなく相性がいいです。理由は以下。

➀神代枝と比べて能動的にダストを4つ生める

②リーサル時に円月と影の翅を抱えなければならないという円月デッキの弱点が、伏せ札からどちらかを打てることで緩和される

③影の翅と忍歩のどちらかを伏せることで鳶影から後ろステップ対応を湧かせやすいことに加え、虚偽がほぼ前ステップなので異様に硬い

こういう理由から、鳶影を採用することは多いです。終盤影の翅を伏せることで、相手からのリーサルをなくしつつ、こちらは突然ダストを4つ生みながら2後退できるので、円月デッキの不安定さがかなり低減されます。

神代枝は、攻撃がさほど激しくなく、11点取れなさそうな相手に採用することが多いですね。

 

プレイの流れ

このデッキの目標はただひたすら手裏剣をこすりながら相手のライフが円月圏内に入るまで耐久することです。弱そうに聞こえるかもしれませんが、魔食でリソースを奪いながらこっちは設置でリソース得していくので面白いぐらい手裏剣がライフに入ります。そのくせ終盤は虚偽と鳶影で異様に硬いので、やってみると結構勝てます。

1巡目は、先行3ターン目か後攻2,3ターン目に波動と手裏剣を振れれば大体OKです。通常札に黒き波動と重圧を採用している場合は、円月とまとめて振るとライフとれることが多いので意識しましょう。

それ以降は特に気にすることはないですが、できるだけゲームは引き延ばすようにしましょう。ゲームが長引けば長引くほどリソース差がつきますし、再構成ダメージにも期待できます。それと、忍歩と影の翅は再構成毎に交互に伏せるようにすると鳶影が常にアクティベートされるので安定感が増します。

最近はかなりゲーム展開が早い組み合わせが多いので難しいですが、平成っぽいふるよにをさせるとかなり強い組み合わせです。ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。

 

一応ですが昔オンライン大会に戦鎌鏡で出たときのレポート記事があったので参考程度にリンク貼っておきます。上の内容を実践している試合になりますので、興味があれば見てみてください。

furuyoni-blog.hatenablog.jp

 

円月デッキの解説は以上になります。

 

 

 

【虚偽デッキ概要】

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最後に、虚偽+相方の切り札でリーサルをとるデッキですが、これはもう死ぬほどわかりやすくて、虚偽で相手の対応を止めて相方の大型切り札(月影落や律動弧戟)で殺すだけです。ウツロのデッキかといわれると非常に疑問なのでここでは詳しく書きませんが、普通に強いので選択肢として持っておきましょう。

一応サンプルデッキだけおいときます。

紹介するのは薙鎌です。理由は間合いがかみ合っていることと、虚偽+律動弧戟が強いからです。

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通常札

確定枠 八方振り/石突き/円月/影の翅

準確定枠 薙切り/黒き波動

残り枠 重圧/刈り取り/見切り/衝音晶/影の壁/圏域/遺灰樹

ぶっちゃけデッキ構築は難しいです。とにかく石突と八方振りはクロックにもリーサルにも使うので採用してください。影の翅+円月も最終盤面で律動弧戟から出るダストでアクティベートされやすいので採用した方が良いと思います。それ以外は正直相手による部分が大きいので何とも言えませんね。

準確定枠の2枚は非全力通常攻撃札なので比較的価値が高いです。リーサルは高いですがクロックに不安が残るデッキなので序盤中盤でライフをとれるカードは積極的に入れましょう。逆に刈り取りや重圧は序盤中盤テンポをとるカードとしては使えますが終盤にライフをとってくれないので優先度は落ちます。

残り枠に関しては相手に刺さるものを選ぶ形になっていくとは思いますが、いずれにしてもピンポイントな採用になると思うので、対応ならこの攻撃に打つ、全力ならこのタイミングで振る、といったように具体的な使用法を考えながら採用するようにしましょう。

 

切り札

律動弧戟/虚偽/響鳴共振

響共虚偽律弧まで決まった時の破壊力は絶大です。ただまあ全部打つのはフレア結構重いので、虚偽を構えながら相手をけん制しつつ、ここぞというタイミングで響鳴共振からリーサルを狙っていくのがメインになると思います。もちろん相手の対応が硬いときは虚偽+律動弧戟でリーサルを踏むこともあります。こういうときに虚偽は攻めにも守りにも使えて便利です。

サイネとの噛み合いでいえば、リーサルタイミングで虚偽の納を自オーラから取ることで八相になりつつ攻撃対応を無効化できる点も非常にgoodです。

一応響鳴共振の枠は変えられますが、基本的には響鳴共振でいいと思います。相手が前に来ないとかそういう場合に音無に変えるぐらいですかね。

 

プレイの流れ

薙八方石突でクロック+律動弧戟でリーサル。

あんまりガッツリ八相になるデッキでもないので、自分から宿すのではなく、相手からの攻撃をオーラ受けして自然に八相になる流れを意識するといいかなと思います。

また、再三ですが、採用しているのであれば序盤に黒き波動+重圧+円月をまとめてふるとライフが取れることがあるので狙っていきましょう。

リーサルが高いデッキなので、リーサルで大体何点取れるかということと、それにはあといくつフレアが必要なのかということを常に意識しながら、そこから逆算して攻撃を振っていくようにしましょう。

 

 

 

 

後書き

ここまで読んでいただきありがとうございました。

前にウツロの記事書いたのが半年前で、そこから就活で忙しくてなかなか筆をとれず、就活が終わった後も巫鏡杯延期とかでモチベなくてこんなに遅くなってしまいました。

最近はモチベもちょっと上がってきてるので記事とかちょいちょい書けたらなあと思います。ウツロに関しても、起源戦なんかでは強いんじゃないかなと割とマジで思ってるのでぜひ宿してみてください。

 

巫鏡杯、ぼくが予選に出たのが5月の初旬なんですが、もう9月末ですね。当初は5月,6月ごろの開催だったはずが延期&延期で本戦が10月末になりました。予選からなんかカード変更もあったりとさすがにうーんって感じですね。

オンラインでやらない理由も伝えられていませんし、10月末にほんとに開催できるのかも不安ですが、まあえっちらおっちら練習してたりはするので暇な方は検討付き合ってくれると嬉しいです。

 

では。